日別アーカイブ: 2017年1月4日

 ディナーコースのご案内。  今月の花のコースは 「満作の花」 1/6 〜 2/6 まで。 



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こちらのページは 随時加筆してゆきます。

明けましておめでとうございます。
今年は綺麗な初日の出から始まり、とても過ごし易い三が日だったように思います。
今年は神明宮でカウントダウン初詣、そのあと馬橋稲荷神社にも初詣に行ってまいりました。ご利益のありそうな元旦昇り竜は携帯の待ち受けに。お稲荷様は夫婦で我が家へ来ていただきました(置物ですが)。

やはり住んでいる場所に近い氏神様を大切にしてゆきたいですね。

さて、今月の花のコースは「満作の花」です。春に他の花に先駆けて咲くのが名の由来だそうで、「先ず咲く花」から「まんず咲く花」、「まんさくの花」という響きになっていったのだとか。漢字にすると「豊年満作」ともダブり、縁起がとても良いですね。

あまり聞いたことのない花の名ですが、俳句の季語にも使われている昔から愛されている花です。

まんさくや   小雪となりし 朝の雨」     水原秋桜子

西洋では魔女のハシバミと呼ばれ  呪文、魔力、霊感、神秘、ひらめき、などの花言葉もあるそうです。

日本での花言葉は「幸福の再来」
この花が多く咲くと、豊年満作、吉兆のしるし、とも言われるとなれば、そこはもう幸福の訪れを意識しないはずがありませんよね。正月に掲げるにふさわしい花言葉。
千利休がよく茶花としても生けていたそうで、その姿に「侘び」「寂び」を重ねたのかと思うと、なんだか少し心が穏やかになるような気がします。
それもこの花の持つ神秘性の一端なのかもしれません。

では、今年も、皆様にとって無病息災、そして充実の一年となりますように。お祈り申し上げます。

満作の花:ハマメリス < Menu Hamamelis japonica>  ¥   8,900  1/6 〜 2/6 


Petit Consomme double
小さな琥珀色のコンソメスープ 

こちらは、クルティーヌといえば、というくらい頻繁に登場するこだわりのコンソメスープ。
45L鍋の底が見えるほど澄んだ黄金色のコンソメスープ。

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40kgを超える材料を使い、2日かけて作って、出来上がりは僅か4L。
夜のアミューズ ブーシュです。
材料は、牛骨10kg ヒナ鶏ガラ7kg 鶏手羽先5kg 仔牛のスネ肉4kg 仔牛スジ2kg 牛スジ2kg 牛挽肉3kg 玉ねぎ2kg 人参2kg セロリと根セロリ500g トマト600g ニンニク100g白ワインとコニャック1.5kg 卵白700g ハーブやスパイスetcで 40.4kg。
こちらを煮込んで、コンソメスープのベースを作る。
そのベースへ、新たに挽肉などを加え、卵白で澄ませてゆくと…黄金色。

そして、黄金色を煮詰めて、凝縮させてゆくと… 琥珀色に変わる。
40kgの食材からゼラチン質を極力出さないようにして、旨味と香りのエキスだけを取り出した贅沢なコンソメスープの出来上がり。
やはり、美味しいものは綺麗。

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Poisson d’ hiver , Legume d’hiver , Oeufs de Sauman d ‘or  ,  Espuma de huile de olive et oursin.
三陸の船上活け締めの真鱈と冬野菜と黄金のイクラ オリーブオイルと雲丹のエスプーマ /  サラワク白胡椒:マレーシア

極寒の三陸の海の上、気温は−5℃とか−10℃の船上で、獲れた真鱈をその場ですぐに活け締めにされる漁師さんがおられます。滅多に極寒の船上で締める漁師さんには出会えません。ご縁でその方から真鱈を届けていただけるようになりました。

ところで、いけ締めをする理由はご存知でしょうか。意外に、料理人もきちんと理由付けてまでは知らないものです(笑)
勉強させていただいた、とある板前さんのお話を引用しながら自分なりにくだいて書いてみます。

魚を締めるのは、ご存知の通り鮮度を保つためです。 鮮度を保つコツは、「身が死んだことに気づかない状態」にしてあげるに限ります。そりゃそうですよね。
そんな夢のようなことができるの?って感じるくらい不思議なことですが、日本の漁師さんはすごいですよね。過去に数多の魚を締めてきて、気づいたのです。まさに文化。

魚はあがった(死んだ)あと、数十分から数時間くらいで死後硬直が始まります。その次は「身に旨味が回ってくる段階」に入ります。ここが肉で言うところの「熟成期」にあたります。そして、熟成がピークになり、そこからは緩やかに旨味が下降し、一定を過ぎた所からは、少しずつ「腐敗」してゆきます。

活け締めにして即死させると、この一番最初の「死後硬直に入るまで」を「極端に長くできる」のだそうです。要するに、先延ばしできるわけです。

そして、玉突きのように、その後のそれぞれの段階が先送りされるのですが、そのそれぞれの段階の進行具合も、とても緩やかになるように僕は感じています。(その魚が大きければ大きいほど顕著です。)

こうして時間の流れに対してできるだけ緩やかに状態が変化するように仕向けることが、「全般的に鮮度を長く保てる」という結果につながるわけです。

死んでから腐敗するまでは、「どうやって死んだか」によって大きく変化します。死ぬときに苦しんで暴れた魚はイノシン酸への分解が早まるし、それ以前に内出血などで身がグズグズになっていたりします。そういう魚は腐敗も早くなるのです。

釣りの経験がある方はよく分かるかもしれませんが、釣り上げて魚をそのままクーラーなどに入れておくと「あっという間に身が固く」なります。それこそクーラーに放り込んだ形のまま、彫刻のように固まります。

これは、魚が即死しなかったから「前の段階をすっ飛ばしてすぐに死後硬直に突入した」ということです。このような魚は後の段階も急速に短くなってしまうため、ヘタしたら家に着いた頃は「半分腐っていた」というケースさえあり得ます。

活け締めは主に「高級魚」に使われるテクニックですが、高級魚というのは殆どの場合は「刺身にして提供するに値する魚」を意味します。 そして、刺身の食感が最も良い状態は「身が活(いか)っている時」で、つまり死後硬直に入る前の段階なのです。ここを長く保つために、活け締めにするのだそうです。

締めると同時に血を抜くのは、身肉に血が回るのを防ぎ、雑菌を繁殖させないためでもあります。これによっても新鮮さが長持ちします。

あと、活け締めにして即死させた場合、魚にかかるストレスは極端に短いので、乳酸がほとんど出てきません。これも鮮度を保つのに必要なことです。

まるで生きているかのような真鱈

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冬野菜と、黄金のイクラと言われる、ヤマメの卵を添えています。こちらは宮崎県のしゃくなげの森より。
そして、下には、コンソメと雲丹のムースが隠れています。

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こちらは、この真鱈の白子。本日のおすすめ料理として登場します。

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実は、この真鱈、白子のみならず、胃、腸、も絶品です。しっかり火を通して、甘みのある香りをお楽しみ頂きます。
素材自体が突出した美味しさなので、シンプルに、はしばみバターでご用意。

Endive au jambon.
アンディーブ・オー・ジャンボン  /  ムントク白 : インドネシア

この料理はフランスの郷土料理。オーベルニュ地方が大好きな初代クルティーヌシェフ(イヴ・シャルル)が大好きな料理です。

冬のまかないでは週に3回くらい作らされる定番中の定番。もう何度作らされたことか。で、今となっては得意料理。

久しぶりに自分が食べたくなったのでみなさまにもご用意することにしました。アンディーブを本来はハムで包んで、ベシャメルとチーズを振りかけグラタンにするのですが、そこはやはりクルティーヌでご提供するのですもの、当店自慢の長期熟成させた、カイノミ(ヒレ肉の近くのバラ肉)を、時間をかけて生ハムにして、そのカイノミの生ハムで包んでおります。
もちろんチーズは24ヶ月熟成のパルメザンチーズのブロックをわざわざ削って、ふりかけ、焼き上げます。

こんな見た目ですが、ジュワッとしたアンディーブの瑞々しさにカイノミ、熟成、ベシャメル、パルメザンで美味しくないわけありません。ご期待ください。

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Soup de Navet Long
究極の大根のスープ  ペンジャ白 : カメルーン

久しぶりの登場。五年前のクルティーヌオープン当初の冬に提供してとても好評だった究極の大根のスープです。
フランスにしょっちゅう行っている食通のYさんも絶賛。
「動物性の出汁入れてる?」
「入れてません。」
「え?魚の出汁は?」
「入れてません。」
「え? え?」
ってなって、「種を明かせば、玉ねぎと大根とオリーブオイルとキャベツしか使ってません。あ、生クリームはもちろん使っていますが。」

と明かしたらびっくりしてました。
何でしょうこの旨味は。大根(もちろん八ヶ岳の自然栽培で、ムロで寝かせた八巻さんの大根)の旨味をしっかり引き出しております。

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Soupillon façon pibale Vendéenne  au NANAKUSA.
小槍烏賊と佐渡のコシヒカリの七草粥  ヴォンデ風 芹の泡
カンポット完熟赤胡椒 / カンボジア

こちらはパリ1つ星時代にスペシャリテとして提供していた料理の復刻に1月の春の七草の香りを添えました。

この料理のベースとなっているのは、フランスの大西洋岸のちょうど真ん中のあたり、イヴ・シャルルが別荘を持つヴォンデ地方の郷土料理です。
もともと、このヴォンデ地方は、うなぎの稚魚の名産地で、昔はこちらの料理もうなぎの稚魚とお米とパプリガを使った料理でした。が、近年うなぎの稚魚が激減、超高級食材になり、ウナグギの稚魚をふんだんに使うこの料理は、一皿4万円もするとかしないとか・・・。これでは、古くから伝わる郷土料理が廃れてしまう、どうしようってなって、そこで、うなぎの稚魚にみたてた小槍烏賊を使い、こちらの料理を提供し始めたのだそうです。

シンプルですが、さすがのスペシャリテ、美味しさのバランスがとても良い一品です。クルティーヌ自慢の料理です。

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Ballotine de Canard maturé et Dande au St-jacques  ,  Lantilles blond de St-frure , son jus et  Créme de champignon.
長期熟成:網捕りの緋鳥鴨(鹿児島)と七面鳥と、ホタテのバロティーヌ仕立て
ランティーユブロン・ド・サンフルール、そのジュと、クレームドシャンピニオン
長胡椒/ 石垣島

4週間熟成の緋鳥鴨(ヒドリガモ)と、4週間熟成の七面鳥のコラボレーション!
中心には緋鳥鴨の内臓とキノコのデュクセルを纏わせたホタテを閉じ込めています。 周りの粉は、緋鳥鴨の皮。

添えているのは、超希少なレンズ豆。
一般的売られているものとは、色やツヤが全くちがうとっても旨味に富んだレンズ豆で、昨年の暮れにようやく輸入が可能になった、レストラン専用の食材です。

オーベルニュ地方のルピュイ・アン・ヴレーと呼ばれる地域のサン・フルール村のラ・プラネーズという場所でしかとれないレンズ豆。です。

オーベルニュはその昔、火山活動によって、火山灰が降り積もった地。他の作物はなかなか育たな方けれど、レンズ豆だけはとってもよく育ったそうで、味わいも栄養価も抜群です。

今年はこのレンズ豆を使った前菜も考えています!

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Sorbet SUDACHI et Gelée de coriandre.
 完熟スダチのソルベ コリアンダーのジュレ

実家の完熟スダチを持って帰ってそのままソルベに仕立てました。
コリアンダーとの相性良しです。

Compote de Pomme au Rooibos.
リンゴのコンフィチュールとルイボスのジュレ 
キャラメルシナモンのアイスクリーム

やはりりんごで何かデザートをと考えて、相性の良いカモミールと蜂蜜、ルイボスを合わせてみました。
濃厚なキャラメルシナモンのアイスとともに

Pain et Beurre
クルティーパン と フランス産パムプリーバター

Mignardise
小さな3種のフランス菓子 

Café ou Thé ou Infusion.
食後のひととき
「阿佐ヶ谷カフェフレスコ」:エスプレッソ、コーヒー
「マカイバリ」:ダージリン、アッサム  又は  フレッシュハーブティー

※ 消費税は料金に含まれております。

※ コースの内容表記では、料理名だけに留めております。実際は料理によって胡椒も変え、調味いたします。

こちらのコースに合わせたカップリングワインも選びに選んだワインばかり。
相乗のマリアージュをお楽しみいただけます。
カップリングワインも是非ご検討ください。

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<  プリフィクス   > (フランスの伝統料理や古典、パリの頃からのクルティーヌのスペシャリテもお選び頂けるコース)
・レジェ(食の細い方の為の軽いコース) ¥ 4,900
小さな琥珀色のコンソメ+ 前菜 + メイン + デセール + パン + オリーブ油 + コーヒー又は 紅茶
・A ¥5,700
小さな琥珀色のコンソメ + 前菜2品 + メイン + デセール + パン + オリーブ油 + コーヒー 又は 紅茶
・B ¥7,600
小さな琥珀色のコンソメ + 前菜3品 + メ イ ン + デセール + パン + パンプリーバター + コーヒー 又は マカイバリ +3種の 小菓子
・C ¥8,400
小さな琥珀色のコンソメ+ 前菜2品 + メイン2品 + デセール + パン + パンプリーバター + コーヒー 又は マカイバリ +3種の 小菓子

「シェフお任せ」も承ります。
ご予約の際に、上記よりコースのみをご指定頂きます。
お目当てのお料理などのご希望と、アレルギーや苦手な食材をお知らせください。

シェフが自ら、その日一番美味しい料理で、「オススメなコース」を組み立てます。
「お任せ頂いたからには」と、通常より内容がちょっとお得になる傾向がありますことをご了承ください。

< Les Entrees >  前菜

究極の大根のスープ(ペンジャ・サラワク 白 : カメルーン)

満作の花のコースをご覧ください。

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・[+700-] 雷鳥のビスク   /    ケララ黒:インド

ただいま、ジビエの季節真っ只中。
ジビエの中でも一番クセの強い雷鳥。その雷鳥のクセを活かした一品を作りたくって考案しました。
本来、甲殻類のビスクが有名ですが、その技術をジビエの鳥に応用した、実はかなりの技術と、手間と時間とお金を必要とする料理です。

ビスクの泡に雷鳥の肝や、フォワグラや、トリュフを練り込んだタルティーヌを沈めて。

今のところ、世界中で当店でしか食べられない料理のはず。
一押しの料理です。
是非お試しください。

(ムントク 白:インドネシア)

・美食家のブーダン・ノワール  食べ比べ (長胡椒:石垣島)
(クリスチャン・パラの世界一のブーダン・ノワールと、クルティーヌのブーダン・ノワール食べ比べ)

豚の血と、21種スパイスを使ったフランス伝統料理をクラシカルに。長胡椒のアクセントで。 ノワールとは“黒”という意味。
詳しくはこちら

当店オリジナルレシピと共に、世界一との呼び声高いクリスチャン・パラのブーダンもフランスから届き、添えております。

なぜ2種類?という疑問を持たれるお客様が結構多いので簡単にご説明します。実は、クリスチャン・パラーのブーダン・ノワールに惚れ込んで、自分でレシピを起こしたのがクルティーヌのレシピの方です。
パリの一つ星当時、14区のラ・メゾン・クルティーヌでは、クリスチャン・パラのブーダン・ノワールを焼き上げて提供していました。
休憩時間や休みの日に勉強に行っていた熟成肉の名店  ル・セヴェロ でも、クリスチャン・パラのブーダン・ノワールを使っています。それほどに、シェフたちから信頼の厚いブーダン・ノワールですが、日本には、やっと最近(2015年11月)輸入が可能になったばかりで、それまでは日本では手に入りませんでした。

しかし、どうしてもフランス当時と同じクオリティのブーダン・ノワールを提供したくて、試行錯誤を続けてきたものが今日皆様に提供しているクルティーヌのブーダン・ノワールとなります。
その後、最近になって、クリスチャン・パラの物が輸入されるようになりましたが、せっかく作り上げたオリジナルのブーダン・ノワールのレシピなので、今度はその背中を追いかけるのではなく、独自の個性をもたせ、洗練させていきたい思うようになりました。
ですので、クルティーヌのブーダン・ノワールの原点となってくれた感謝の念、尊敬の念、そのオマージュとして、クリスチャンパラーのブーダンノワールを、その横に、その背中を追いかけ、追い越したいと願い、成長を続けるクルティーヌのブーダン・ノワールを、それぞれ一皿にのせご提供することにいたしました。
ぜひ、2種類を食べ比べ、味わいの違いをお楽しみください。

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クルティーヌのブーダン・ノワールはテイクアウトもしております。
テイクアウトはこちら

・[+700-]  [八ヶ岳南麓ファームより届く菊芋の燻製 トリュフの香り / キュベベ黒:インドネシア

八ヶ岳に惚れ込んだ八巻さんが丹念に育てた旨味溢れる美味しい菊芋をゆっくり蒸し上げてから,燻製にしました。
栄養価の高い菊芋の皮をフリットして、ちらし、冬トリュフと共に。
その大地のマリアージュをお愉しみ下さい。

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・[+1,300円] ジビエのパテ・オン・クルート

パテオンクルート。
以前紹介した記事より抜粋しながらご紹介します。
クルティーヌのジビエは三重県から届くことが多いです。
それは、ジビエをクルティーヌへと届けてくださる、大切な猟師さんが主に三重を拠点にしているからです。
じつは、猟師さんは誰でもいいわけではありません。大切な友人とのつながりによって紹介された、信頼できる方というのが第一条件です。
こちらの猟師さんは、猟をした中でも、より、いいものをクルティーヌに送ってくださる貴重な方です。
まず、血抜きは猟で仕留めてから30分以内に綺麗に抜いてしまわなくてはいけません。なぜかですって? ここでジビエの肉の香りが決定します。ゆっくりしていては、血が回ってしまって、生臭みの残る血の匂いが肉に入り込んでしまいます。

ですので、猟師さんは命に誠実な方でなくてはいけません。
丁寧に素早く処理をするのは大変です。鹿を処理するところを想像してみてください。大きな本州鹿の血抜きなんて、おお仕事です。30分でやりきること自体、大変な労力と、神経を使います。そして、そのあとすぐに送っていただかなければいけません。 そういった誠実なお仕事ぶりは、届いたお肉に全て見えます。
食べればすぐにわかります。
こういう方々の命へのリスペクトがあるからこそ、僕も、もっともっと自然に感謝して料理しなければと身が引き締まる思いを強く持つことができるのだと思います。

クルティーヌの料理は全て自家製なので、パテ・オン・クルートの生地ももちろんタイミングを計ってフィユタージュ生地を折り使用します。手間と時間がかかりますがやはりこの生地でないとこの美味しさにはなりません。
滋味溢れる鹿や猪や、山鶉の旨味を一身にまとったこのパイの美味しさは格別です。
中心に据えた山鶉の胸肉とフォアグラはしっとりと仕上がっています。

まずはフィユタージュ生地を折って。

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焼く前

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焼き上がり

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コンソメを入れて

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まずは何もつけずにパテ・オン・クルートだけをお召し上がりください。それから、コンソメとトリュフのエスプーマーとともにお召し上がりいただければ、二度楽しめるかと思います。箸休めのピクルスのようなものは、グレックといって、「ギリシャ」という意味。こちらのグレックのレシピにもこだわっております。

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————– <要予約>     ———-

・[+1,000-]フォアグラと季節の果実のミルフィーユ カカオ風味   冬トリュフの香り

今月は洋梨をフォアグラとフィユタージュに挟みました。この料理を目当てにご来店される方もおられます。食感と味わいのマリアージュをぜひお愉しみ下さい。ソースはマデラ酒とトリュフを使ったペリグーソース。

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< Les Plats >   メイン

・本日の魚料理
その日の入荷によって内容が変わります。

ブランケット・ド・ヴォー(仔牛のクリーム煮)トリュフ風味  (サラワク白:マレーシア)

「ブランケット・ド・ヴォー(仔牛のクリーム煮)トリュフ風味」を始めました。
フランスを代表する郷土料理です。まるでクリームシチューのようですが、そこはフランス。ベースにたっぷりと白ワインを使います。
「カスレ」や、「アンディーブ・ジャンボン」に代表されるようにクルティーヌは郷土料理が特に得意です。
この「ブランケット・ド・ヴォー(仔牛のクリーム煮)」はパリの超人気精肉店ユーゴ・デノワイエーに頼まれ、2004年から2008年まで、惣菜として、隔週で20kgを仕込んで渡していました。パリっ子も絶賛のクルティーヌの隠れたスペシャリテです。

白雪舞う外の景色を眺めながら、体温まる大人のクリームシチューをお召し上がりください。
ディナーのみ、トリュフとともにお楽しみいただけます。

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フランス郷土料理 ”アッシ・パルマンティエ”(熟成肉、蝦夷鹿肉、桜肉、マッシュポテト)  (テリチェリー 黒:南インドの港街)
滋賀近江八幡の近江牛を当店で長期熟成させた熟成肉の切落とし、滋賀の猟師から直接届いた野生の日本鹿、同じく滋賀の猟師から届いた野生の猪を、香味野菜、赤ワイン、スパイス、ハーブとともにゆっくり2日間かけて煮込みました。 馬鈴薯のピュレと2層にしてアツアツをお召し上がり頂けます。
しっかりした旨味を持つソースも自慢です。

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過去のブログですが、よろしければこちらもご参考に。


短期熟成近江木下牛のポワレ”近江八幡 の 近江牛80g 追加50gにつき1,200-

[+1,500円]   長期熟成近江牛ランプ ポワレ 80g   追加50g 1500

ラ・メゾン・クルティーヌといえば熟成肉。
日本とフランスをひっくるめても本当に熟成肉を楽しめるレストランは少ないものです。
一口目は是非、温かいうちにお肉だけをお召し上がりください。噛めば噛むほどに味わいを増し、熟成香が立ってまいります。
100日以上の時間をかけ、ゆっくりと作り上げた熟成の個性は、やはり口内でじっくりとお召し上がりになることで完成いたします。

通常の、肉の出汁を使ったソースは邪魔になると考え、添えておりません。
唯一、熟成肉のために作り上げた10種類のハーブをブレンドするソース・デルブと共に、お好みで、ゲランドの塩の花、インドネシアのサラワク胡椒、バスク地方のピマン・デスペレット(一味唐辛子)で、お召し上がりください。

ご興味のある方はクルティーヌの熟成肉をごらんください。

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熟成肉話にご興味のある方はクルティーヌの熟成肉をごらんください。

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過去のブログですが、よろしければこちらもご参考に。

   ジビエの季節が始まっております。[ソースサルミ]とは、それぞれの鳥の内臓を使った濃厚なジビエ専用のソースのことです。

・ [ + 1500-] 雷鳥のロティ 1/2羽          雷鳥のソース・サルミ

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・ [ + 1500-] ピジョン・ラミエ(山鳩)のロティ 1羽  鳩のソース・サルミ

・ [ + 1500-] ペルドロー・グリ(山鶉)のロティ 1/2羽 山鶉のソース・サルミ

< Options > オプション

・ [ + 500]      野菜とハーブの香りを閉じ込めた鴨脂でコンフィにしてから揚げる馬鈴薯のフリット 
パリ時代から人気のフリット。
野菜とハーブの香りを閉じ込めた鴨脂でコンフィにしてから揚げる馬鈴薯のフリット。 香りが、旨味が、普通のフリットとは違います。

・アシエット・フロマージュ (チーズの盛り合わせ)  4種 [ + 1,900]
メインの後に、もしお腹に余裕のある場合は、ぜひフロマージュをお召し上がりください。かの有名な美食家ぶりやサヴァランは、チーズのない食卓は片目のない美女だと言っています。

・フランス北部ノルマンディーから届くカマンベール
ナポレオン3世が気に入って世に広まったという比較的最近作られ始めたチーズ。1789年にカマンベール村で作られたのが最初だとか。チーズといえば?と世界各国で問いかけてみたところ、一番多く答えられたのが「カマンベール」だったとか。

・フランドル地方から届くミモレット
熟成が進む前はやわらかさもありますが、熟成が進むと水分も減り、熟成具合によっては外皮にナイフが入らないくらい硬くなります。中身もハードタイプのチーズらしいかみごたえのある歯ざわりが楽しめます。
濃厚な味わいで、熟成が進んだものは“からすみ”のようだとも例えられます。うまみを味わうのもミモレットの楽しみ。

・ブルゴーニュ地方からエポワース
ウオッシュチーズの代表格。マールと呼ばれる、ブルゴーニュ地方の蒸留酒(地酒)と塩水で洗いながら最低4週間は熟成させて、独特の香りと旨みを凝縮させます。かのブリヤ・サヴァランは、このチーズを指して「チーズの王」と呼んだとか。

・ミディ=ピレネー地方からロックフォール
フランス最古のチーズといわれている。
スールゾン村の地下に広がる洞窟で採取されたアオカビを使い、またこの洞窟を利用した熟成庫で熟成させたものでないと、ロックフォールとして販売出来ない羊乳のチーズ。
数千年前、この村内のコンバール山の北側斜面に形成された巨大な洞窟で、羊飼いがたまたま置き忘れたチーズに青カビ菌が付着してこのチーズが出来たという伝説は有名。


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< Desserts > デセール

・モワローショコラ と カカオのソルベ

 ・ [+ 500-]   カシス・モンブランの玉  /キュベベ黒 : インドネシア


・さっぱりと今月のソルベを2種

本日は洋梨のソルベ と 焼き茄子とシソのアイスクリームです。

お子様料理:(要予約)

A   ポタージュ                                            500円
C  ズワイ蟹のカニクリームコロッケ                   600円
B      鴨とフォアグラのパテ・ド・カンパーニュ                   900円
D フォアグラ入り洋風茶碗蒸しトリュフ風味                    900円
E      いろいろチーズの盛り合わせ                                1,100円

F      あわあわのナポリタン (80g)                                  1,000円
G     あわあわの甘口カレー                                  1,000円
H あわあわの熟成肉入りハンバーグ(40g)とバターライス 1,400円

<トッピング> (F,G,Hのお皿限定のトッピングです。)
熟成肉入りハンバーグ                       40g 800 円
生サルシッチャのソーセージ                                       1本      500円
G      チョコレートケーキ(ガトーショコラ)        600円
H  パリジェンヌのバニラアイス                  400円
<クルティーヌをご堪能いただくために。>

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「フランスの七年半」(電子書籍)
たくさんの方々のご要望により、フランス生活前半の色々な出来事をやっと電子書籍にまとめることができました。

「プロローグ」こちらより無料でお読みいただけます。

「フランスの七年半 (上)」594円(税込) は こちらよりお買い求めください。
かなり読み応えあります。
お買い求めくださる方が多くなったら、下巻も編集できます。
みなさま、よろしくお願いします。

初めての電子書籍化です。
しかも、全て素人の僕が自分で作りました。
何かお気付きの点がありましたら、ご教授ください。もっともっと良いものに随時変えて行きたいと思います。

クルティーヌの得意料理

クルティーヌで触れることの出来る世界一

<クルティーヌの食材(縁の下の力持ち)>


胡椒
胡椒続き

マカイバリ茶園

クルティーヌに来てくれたフランスの友人達

ウイリアム・ベルネー
ユーゴ・デノワイエー

ユーゴの肉

※ クルティーヌブログの更新は毎回クルティーヌのツイッター(https://twitter.com/maison_courtine】にて御知らせ致します。

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ラ・メゾン・クルティーヌ

Tel:03-6276-9938

住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐ヶ谷南3-37-10

HP:https://www.courtine.jp

Restaurant La Maison Courtine
Address : YS Disendantsu 1F, 3-37-10 Asagaya-minami Suginami-ku Tokyo
Tel : +81-(0)3-6276-9938
Closed : every second Wednesday, Thursday
Hours : Lunch 11:30a.m – 3:00p.m (L.O. 1:30p.m.)?Dinner 6:00p.m. – 11:00p.m. (L.O. 9:00p.m.)
2min. walk from JR Asagaya station south exit . Please turm right at the exit and walk along the railway track.(JR阿佐ケ谷駅南口より右へ 駅舎(荻窪方面)に沿って直進1分)

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